CFTC ブローカーによる超過証拠金の使用を禁じる
2013年10月30日、米商品先物取引委員会(CFTC)は、ブロカーが顧客から預かった証拠金の使用することを禁じるルールを採用しました。
従前、顧客から預かった証拠金のうち当該顧客に対するエクスポージャーを超過する部分については、特段規制ルールがなく、他の顧客の証拠金不足分のカバーに割り当てるなどしていました。しかし、本ルール施行後は、超過証拠金の使用が禁じられ、今後は証拠金不足分については、ブローカー自身のお金(残余持分)でカバーすることになります。平たく言えば、ブローカーはお客の金で、自分たちの損失をカバーすんなという至極当たり前のことです。このようなルールが策定されたきっかけは、MF Global の破綻の際に、顧客資産の不足が生じたためです。
ただ、ブローカー側からは、今まで自由に使えていた流動資産の使用を禁じられるので、不必要にブローカー側の資産の流動性を奪うものでマーケットを停滞させてしまうとの批判がでています。