Connecting the Dots

米国証券法、デリバティブ、香港証券市場について学んだことを書いていきます。当ブログは法的アドバイスを提供するものではありません。ブログ中の意見にわたる部分は個人的見解であり、私が所属する事務所の見解を述べるものではありません。

中国平安保険集団(ピンアン・インシュランス)によるDim Sum Bondの発行

20131030日のSouth China Morning Postの記事によると、中国平安保険集団が18億元ほどのDim Sum 債を発行したそうです。クーポンは4.75%だそうです。

話はそれますが、YuanRenminbiの違いを初めて知りました。Yuanは通貨の単位(元のこと)でRenminbiは通貨の総称(人民幣)なんですね。なので数字が前に来る場合には、30Renminbiとは言わず、30Yuanと言わないとだめなんですね。

Dim Sum債は、元高の期待が強かった2010年度が最も盛んだったそうです。中国経済の低迷のニュースが流れていることもあって、今年は若干落ちついているようです。もっとも、RBSの予測によると、来年度のDim Sum債は、2010年度に発行したDim Sum債が満期を迎え、発行体が借り換えを行うことが予測されることから695億円ぐらいに増加しそうだとのことです。 

もっとも当時ほどに元高の期待がないことから、発行体としてはより魅力的なクーポンを投資家に提示する必要がありそうです。