Connecting the Dots

米国証券法、デリバティブ、香港証券市場について学んだことを書いていきます。当ブログは法的アドバイスを提供するものではありません。ブログ中の意見にわたる部分は個人的見解であり、私が所属する事務所の見解を述べるものではありません。

HK ExへのBack-Door listingってどういうこと?

South China Morning Postの記事から。

香港証券取引所へのBack-Door Listingは、みんなにとってWin-Winだという記事がありました。

Back-door listingとは、どうやら、中国本土で再建手続き(Restructuring)中の会社が、香港上場をすることを意味しているようです。

そして、Back-door listing では、下記のような意味でWin Winのようです。

①香港の投資家達(white knight)は、香港上場に伴い、会社に出資し会社再建をめざす。投資家は上場の立場を維持できる。

②既存の株主や債権者は、上場がなければ考えられないような、よりよい弁済比率で弁済をうけることができる。

香港の投資家達ってのは、企業再生ファンドみたいなもんでしょうか。悪い会社を買って、立て直して高く売って設けるみたいな。

で、そもそも疑問なのが、「本土で倒産しかけの会社が、なんで香港で上場できるのって?」ことです。倒産しかけの会社って、通常は上場はできませんよね。。

香港でも、上場するには、原則として、3年連続で5000万香港ドル(約6億円)の利益を計上している必要があるみたいです。

この疑問に対する答えは、今のところ見つかってないので、また分かり次第upします。